かつては海外でしか楽しめないイメージだったカジノですが、最近は日本でも身近になりおしゃれなカジノバーも多く出店しています。
しかし「カジノバーって合法なの?」と気になる人も多いでしょう。「闇カジノ摘発」というニュースを見ると、カジノバーで遊んで逮捕される不安が胸をよぎることも。
そこで本記事では、カジノバーは法律的には違法なのか合法なのか、徹底的に調べてみました。
違法・合法のボーダーラインが明確にわかると、安心してカジノバーで遊べます。合法・違法のラインも解説するので、ぜひ遊びに行く前に参考にしてみてくださいね。
カジノバーは法律的には違法?合法?
結論、カジノバーの運営自体は法律的には合法です。
少々堅苦しい内容ですが、カジノバーは風俗営業法の第5号営業に該当します。第5号営業で知られた娯楽施設には、ダーツバーやゲームセンターがあります。
ゲームセンターと同じようなもの、と思えば安全性は理解できるのではないでしょうか。「ゲームセンターで遊んだから逮捕」なんて聞いたことはありませんよね。
つまり、カジノバーが違法として摘発されるのには他に何か理由があるということです。まずは合法のカジノバーの条件をご紹介します。
換金・景品交換をしないカジノバーは合法
合法のカジノバーでは、チップの換金や景品交換をしません。「カジノといえば一獲千金が魅力なのに」と思うかもしれませんが、日本ではカジノ賭博は違法行為です。
合法カジノバーでは、あくまでカジノゲームを楽しむのが目的です。ゲームセンターでメダルが山盛りになっても、換金はできませんよね。合法カジノバーも同じです。
バー独自のチップを用いてカジノゲームに興じることが大前提。使い切れなかったチップはバーに預けて、次回来店時に使うこともできるのが一般的です。
IR推進法で国内カジノが合法になったって本当?
IR推進法とは、「カジノを中心にホテル・テーマパーク・商業施設などを備えた統合型リゾート地を日本国内に作ろう」という2016年に制定された法律です。
ラスベガスやマカオなどを目指すイメージですね。「ついに日本でのカジノ解禁につながる」と喜んだ人も多いのではないでしょうか。
しかし、現段階ではお金を賭けるカジノを日本国内で楽しむことは違法です。また、IRが推進されても、合法カジノはそのリゾート地内のみに限定されています。
合法カジノバーでカジノゲームを楽しむのはOKなので、本格的カジノが日本で解禁される日を合法カジノバーを楽しみながら待ちましょう。
カジノバーが違法営業となるケース
「行きたいカジノバーが合法か違法かわからない」という場合があるかもしれません。
そんな時のために、カジノバーが違法営業となるケースを以下でご紹介します。違法となるパターンを知っておくと、不法行為に巻き込まれずにすみますよ。
ケース①チップを換金した
言わずもがな、チップを換金するのは違法行為です。
これは風営法第5号営業の許可を取って公的にオープンしているカジノバーでも、絶対に行ってはいけない行為です。
あくまでチップはチップのままで楽しむこと。換金を行えば、賭博罪となります。
日本では競馬など公的ギャンブル以外の賭博行為は違法行為です。金品を賭けて楽しむことは一切許されていません。
カジノバーで、カジノゲームに勝ちまくってチップがたまった時に、換金をもちかけられたら「違法だから危ない」と認識してください。
また、チップを現金代わりにして店内のドリンク代に使うのも、もちろん違法行為です。チップはゲームプレイのみに使えるアイテムということを覚えておきましょう。
ケース②チップを景品に交換した
チップを景品に交換するのも違法です。
「パチンコは玉を景品と交換できるのに」と疑問に思う人もいらっしゃるでしょう。
カジノバーは風俗営業法第5号営業ですが、パチンコは風営法第4号営業なので出玉を景品に交換できます。残念ながらカジノバーは第4号営業を取得できません。
なお、パチンコの場合は景品をさらに換金できます。その理由は、パチンコの店舗と景品交換所が別々に独立しているからです。
形式としては、客はパチンコで遊び景品を得る、その後まったく無関係の景品交換所が景品を買い取ってくれるシステムになっています。景品交換所に行くも行かないも、パチンコ店舗とは関係ありません。
しかし、カジノバーの場合、バー店内でチップを換金することはもちろん、景品に交換することもアウトです。
合法カジノバーでは、チップを使って純粋に遊ぶことだけが許されています。
ケース③カジノバーで接待行為をした
接待行為をするカジノバーも違法営業とみなされ、摘発されます。くり返しになりますが、カジノバーは風俗営業法第5号営業です。
5号とは「設置した遊技設備で客が遊ぶ」という業態に適用されます。カジノバーの場合、ルーレット台やトランプ台が「遊技設備」にあたります。
一方、接待をともなう業務は風俗営業法第1号営業の許可が必要です。たとえば、キャバクラなどいわゆる夜のお店が第1号営業に該当します。
もちろん、カジノバーが第一号営業の許可を取っていれば合法となります。しかし、仮に第5号営業の許可しか取得していなれば「接待行為」は全てアウトです。
以下で接待行為にあたる事例をご紹介します。
接待行為となる事例①客と継続的に談笑・お酌をした
「店員が客と継続的に楽しく話したりお酌をした」という行為は接待にあたります。
「継続的に談笑・お酌」がポイントです。バーの場合、ドリンクや食べ物の提供およびちょっとした会話はOKですが、継続的談笑・お酌は違います。
第1号営業の許可を取った業態のみに許されている行為なので、カジノバーでお酌をされたら摘発されるかもしれないと気をつけてください。
接待行為となる事例②客とカラオケをした
「お店の人が客とカラオケ」は、スナックなどでよく見られる光景ですが、カラオケも接待行為にあたります。
そのため、5号営業の許可のみ受けているカジノバーで店員が客とカラオケをして楽しむことは許されません。
接待行為となる事例③客とカジノゲームをした
「店員が客とカジノゲーム」も接待行為なので、1号営業の許可がないカジノバーでは違法営業です。
カジノバーでは、客が遊技設備で遊ぶことが認められていますが、店員が相手をすることは認められていません。
因みに厳密にいえばブラックジャックなどで必要な「ディーラー」の役割も、風俗営業法第1号営業に該当する場合があります。
「カジノゲームするのにディーラーが違法なんておかしいだろ」とお怒りの人もいるでしょう。しかし、ディーラーも「接待をする人」に該当するのです。実際にはほとんどのカジノバーでディーラーがお客さんの相手をしてくれますが、法律的にはグレーな領域になります。
バニーガールがメインになれば違法になる?
「カジノといえばバニーガール!」そんなイメージを抱く人も多いでしょう。しかし、カジノバーでバニーガールがメインになると、違法になるおそれがあります。
バニーガール=セクシーなお姉ちゃんがメイン、ということは風俗営業法第1号営業にあたるからです。
店に来る客が、カジノゲームで遊ぶために来ているのか、きれいなお姉ちゃん目当てで来ているのかで、業態が異なります。
バニーガールの存在が目立ちすぎると、カジノバーのふりをした別業態の店として摘発される恐れもあります。
違法カジノバーで遊ぶと逮捕される!?
「闇カジノ摘発」というニュースを見ると、少し不安になりますよね。
「違法カジノバーと知らずに遊んでいても逮捕されるのかな」と、カジノバーに行くのをためらってしまいます。上記で紹介した、合法・違法のボーダーラインをおさえていると安心です。
しかし、「合法カジノバーと安心して通っていたら常連になった時に裏へ誘われ、つい乗り気になった」という事態も起こりかねません。
違法カジノバーで遊ぶと逮捕されるのかどうか、ご説明します。
経営者・従業員・客は賭博罪で逮捕される
違法カジノバーの関係者はすべて逮捕されます。「経営者はともかく、従業員やましてや客まで」と驚くかもしれません。しかし、残念ながら事実です。
摘発の際は店内にいる人間が片っぱしから逮捕されます。違法カジノで30人逮捕というケースもありました。
たとえ客であっても、チップを換金または景品交換している場合は、明確に賭博罪に該当するため、逮捕はまぬがれません。
金銭を賭けると楽しいですが、逮捕というリスクがあります。日本国内でのカジノでの賭け事はやめておきましょう。
知らずに利用・勤務していた場合も危険
違法カジノバーとは知らずに遊びに行くことはあり得ます。表面的には合法カジノバーを装っている場合、客からはわかりにくいです。
また、単に求人募集で応募し勤務している場合も、違法カジノバーとわからず勤務することも多いでしょう。そもそも求人募集で「違法カジノバー」とは書きません。
しかし、知らずに利用したり勤務していた場合でも、摘発の際は一時的に警察に拘束されます。違法と知らずに店にいて、換金など違法行為をまったくしていないなら逮捕はされず、事情聴取程度で解放されるはずです。
ただ、事件現場にいたということであなたの社会的立場が苦しくなる恐れはあります。
カジノバーに行く前は情報を調査しておこう
「カジノバーに行くのはリスクだらけなのか」と怯える必要はありません。しかし、遊びに行く前に店舗情報を調査しておくのがおすすめです。最近のカジノバーは公式ホームページやSNSを用意している店が多いです。
まずはお店のホームページで、風俗営業法の許可を得ているのか・何号の許可なのか・写真や動画にあやしげな点はないか、といったあたりをチェックしましょう。
風営法の許可を得ている場合、ホームページにわかりやすく記載されていることが多いです。第5号営業であることを確認してください。
「美女があなたを待っている」などとホームページに書いている場合は要注意です。違法カジノバーの可能性が高いと判断できます。また、一般SNSでお店の情報やうわさをチェックしておくと、より安心です。自分の安全を守りながら楽しむために、最低限の手間は惜しまず調べておきましょう。
カジノバーのまとめ
カジノバーの違法・合法のボーダーラインや、違法営業となる具体的ケース、違法カジノバーを利用した場合の危険性などをご紹介しました。
合法カジノバーならゲームセンター感覚で楽しく遊べますが、違法カジノバーはリスクが高いです。
社会人として自分の身を守るためにも、行ってみたいカジノバーの情報を事前にチェックしておきましょう。
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オンラインカジノは日本国内からプレイすると賭博行為になりますが、合法な地域内であればいつでもどこでも遊べるのが魅力です。
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